こんにちは、熊谷墓園石材部の齋藤です。先日お客様がお墓を建てたいといらっしゃいました。ですが、お墓にお金をかけたくないともおっしゃりました。

お客様のお墓の現状は、ブロックで囲っただけの墓地で、土の下にはご先祖様が眠っているとのこと。このままちゃんとしたお墓を建てないのは、ご先祖様に申し訳ないから、ちゃんと御影の墓を建てて、いずれ自分たちも入りたいと、言う訳です。

ですが、困った事に後を継ぐ人がいないので、いずれ自分たちの代で終いえてしまうと。その為、あまり立派な墓を作ったところで、しょうがないような気もすると。

ですから、あまりお金をかけないよう、かけないようにしたいと。もちろん普通にお墓を作り直したいが、現状だと、今の墓地を壊す解体料と、それを処分する処分料がかかってしまうから、そこまではしたくないと。そのまま解体も処分もしなくていいから、何とかその上に御影のお墓を建ててくれないかと、相談された訳です。

結論から言いますと、お客様の言うよう、言うよう、やってやれない事もないですが、保証はできません!と、ハッキリ言いました。理由はただ一つ。基礎の問題です。

お客様の言うように作ったら、まともな基礎が打てないからです。ですから保証はできませんと。お墓は作ったらお終いではなく、作った後が本番ですから。基礎はとにかくちゃんと打った方がいいですよと、アドバイス致しました。

やはりお墓の工事でもっとも大切なのは基礎工事です。基礎が傾けば、お墓も傾いてしまいますしね。

この傾き方も色々ありまして、私が実際見た傾き方に、後ろ向きに反るように傾いているお墓がありました。これにはとても分かりやすい理由がありまして、単純にお墓は前より後ろの方が重いからです。

なぜなら、お墓の敷地を前面、後面と分けるならば、石塔が乗るのはもちろん後面ですからね。そりゃあ石塔一基分の重さが加算される訳ですから、重いです。重い方に傾くのは道理というものです。お墓の重さは標準的な物で、約1.5トン。ほぼ普通車と同じぐらいの重さがあるのです。

ですから、基礎が甘いとお墓の重さに耐えられなくなり、傾くのは当たり前という事です。

跡取りがいないというケースは、ここ最近本当に増えていまして、この方は結局、余分に解体料を払ってでも、ちゃんとお墓を建てるという決意をしましたが、中にはそもそも跡取りがいないんじゃ、永代供養に・・・、という人も少なくありません。

逆に、若くして旦那さんを病気で亡くしたものの、ちゃんと忘れ形見の息子がいるのにも関わらず、旦那さんを早々に永代供養にした奥様もいました。私はちゃんと跡取り息子がいるのに、なぜ永代供養にしたんだろうと、ちゃんとお墓を建てればいいのにと、最初は疑問でしたが、よくよく考えたら理由が分かりました。

それは、あまりに若くして旦那さんが亡くなったので、当然奥様もまだまだ若い訳です。そう、再婚できるぐらいに。ですから、もし、もしも再婚するとしたら当然奥様は、姓が変わり入るお墓も変わるわけです。

息子も確かにいますが、まだまだ子どもですから、母親の再婚次第では、姓などいくらでも変わります。そうすると、今度は前の旦那さんの姓やお墓が、気がかりになってくるのかもしれません。

跡取りがいなくてもお墓を作ったり、跡取りがいても永代にしたり、人生一筋縄ではいかないことばかりだなぁと、感じました。そして皆さま、お墓は車1台分重い事もお忘れなく。私も今35年ローンという重い物を背負っていますが、家庭もお墓も、基礎が一番大事です。