仏のことば その3

こんにちは、熊谷墓園 石材部の佐藤です。
今年も残り少なくなってきました。
忘年会・新年会の季節になってお酒を飲む機会が多くなってきますね。
お酒の事を『般若湯』と呼ぶのをご存知の方も多いと思います。
お酒を飲むと顔が赤くなる事から『般若湯』と呼ばれる・・・のではありません。
この『般若湯』も仏教から来た言葉なのです。

『般若湯』は中国の宋の時代に生まれた言葉です。
インドではお酒を飲まない事を美徳とされ戒律でも、飲酒は「死後は地獄に堕ちる」とまでされました。
しかし仏教が中国へ伝わると様相が変わります。中国のお寺は主に山に建てられていた為、冬になるとものすごく寒くなります。なので、お酒を飲んで暖まっていたのでしょう。
本来戒律でお酒を飲む事を禁止されてますが寒くて敵いません。
そこで中国の僧はお酒を知恵の水「智水」と決め付けました。
『般若湯』がここで生まれました。
「般若」とは仏教で悟りを得た最高の知恵の事です。お酒は知恵を生む水であると決め付けてしまいました。
お酒ではなく般若湯を飲んでいる、中国の僧は後ろめたさを消し去ったと言うわけです。
ちなみに能面で嫉妬と怒りなどたたえた般若面がありますが般若湯と関係がなく、
面打ちの般若坊と言う人が作った形なのでこの名前がつきました。

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