仏のことば その8

こんにちは、熊谷墓園 石材部の佐藤です。
学校や教会などで、講義や集会を行うための広場を『講堂』と呼ぶのは皆さんご存知だと思います。
この言葉は中国では仏教以前からよく用いられていましたが、仏教が伝わってからは必ず境内の一定の場所に講堂が設けられ、やがて日本に伝わってからは、仏教特有のものになっていきました。
釈迦の時代にも講堂はありましたが、その当時は柱に屋根がついただけの吹きさらしのものでした。真理を説くためには、雨をしのぐ屋根があるだけで十分だったのでしょう。
ところが仏教が日本に伝わってからは、講堂は経典を講じたり、法を説いたりする大切な場所とされ、大きくなっていきました。
ちなみに、日本で最古の講堂は990年頃に建てられたとされている法隆寺のものとされています。
また禅宗では講堂といわず『法堂』(はつとう)と呼ばれています。
ちなみに「講」という語は、仏教では仏典を講義する集まり、あるいは法会の事を指します。
それが徐々に信仰を同じとする人々の集団を意味する言葉へと変わっていきました。

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