オリジナルデザイン墓について①

こんにちは、熊谷墓園 石材部の林です。

今回から数回、オリジナルデザイン墓について書かせていただきたいと思います。

 

最近、故人の仕事や趣味、想いをお墓の形や文字にして残したいという人が増えています。それに伴い、他にはないたったひとつだけのお墓、いわゆるオリジナルデザイン墓の建立が増加しています。今回から、オリジナルデザイン墓が求められるようになった経緯とお墓の概念について再確認してみます。その上で、実際に建立するときの留意点に触れていきます。

・デザイン墓石が求められる時代

一昔前までお墓の選択の余地はほとんどありませんでした。その背景にあったものは、家制度と選択肢のない墓石の形により制限されたお墓に対する自由度で、故人の好みが主張されることはありませんでした。

しかし、家制度が崩壊し核家族化、少子化が進んだ現在、これまでの概念を超え、人々のお墓に対する考え方や意識は驚くほど多様化しました。また、習慣や因習の面でも自由になったことから故人の想いを形にしたいという希望が出てくるようになりました。それに応える形で、オリジナルデザイン墓の建立に積極的な石材店も増えています。

かつて、お墓は故人の霊を慰めるのもでした。しかし、自由の幅が大きくなった今、お墓は故人を供養するためだけでなく、自らの死後の住処としての存在となりつつあります。そうしたことからも、故人が生涯を捧げた仕事や趣味、また、自分の想いを形にしたお墓の需要が高まってきたのも当然といえるでしょう。

 

埼玉永代供養墓

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