墓地と中国とカルチャーショック

こんにちは熊谷墓園石材部の齋藤です。先日YAHOO!ニュースに気になる記事を見つけました。それは「家よりも高い!」と、思わず言わしめるほどの、中国の墓地価格高騰の記事でした。

一言で「中国」と言っても大国である中国の国土、人種、インフラは千差万別ですから、一言では言えない面もありますが、私がこの記事で一番衝撃を受けたのは、墓地価格高騰よりも、無許可で土地を墓地として売り出す非合法売買が横行しているという事実でした。日本では考えられないことが公然と行われていることに、カルチャーショックを受けました。

中国人というと、このように同じアジア系とはいえ、何か根本的に違うような気持になったりしますが、実は先日、知り合いの中国人と話しをしている時に、このような日本人と中国人の違いのような話を聞きました。

その内容と言うのが、「中国の学校の先生は儲かる」という話です。なぜかとその理由を聞くと、生徒の保護者が学校の先生に「うちの子をよろしくお願いします」と、賄賂を渡すのが近年習慣化している。正直、そういった賄賂自体は昔からあったが、あくまで賄賂を渡すのは一部の保護者だけで、過半数の保護者は昔はしてはいなかった。

しかし近年「うちの子をよろしくお願いします」と、賄賂を渡す保護者が急増し、だんだん皆が皆渡すので特別感が薄くなり、むしろ「逆に渡さないとうちの子が不遇な目に遭っては大変」と言ったように、今では賄賂を渡すのが当たり前かのような状況に、変わってきているとのことでした。

今回の記事と同じようにカルチャーショックを受けましたが、何とこの教師と保護者に関連した話で、着地点は違いますが、日本でも同じような問題を最近TVで見ました。

それは、日本で家庭訪問が最近家庭「外」訪問になってきている、という話です。どういう事かと言いますと、通常の家庭訪問と違い、家庭(=家)の中に入らず、マンションの廊下など、屋外で立ち話だけで済ますというのです。

なぜか。それは今まで家庭訪問というと、保護者同士の先生に対する接待合戦(高価なお土産など)になっていた悪しき習慣があるという事でした。ならばむしろ家には上がらず、オープンな場所(=外)で訪問すべきだ!と、迷走した結果、廊下での立ち話に落ち着いたようです。

これには当然、実際に教師をしていた出演者から、やはり生徒の家に上がらないと生徒の生の生活が見えてこないから、上がらないとダメだ!と、最もな意見が出ていました。

この日本での家庭訪問の接待合戦の問題も、中国の賄賂合戦の問題も、子に対する保護者の考え方に、「うちの子をよろしくお願いします」という、共通点のようなものを感じました。

日本人も中国人も結局同じ人間であり、人の親です。とはいえ、墓地の非合法売買は日本ではなかなか聞かない事でしたので、「でもやっぱり日本人と中国人は違うよね」と、この記事で一番気になったというわけです。

最も、同じ中国人。それも漢民族限定の中ですら、北京人と、上海人と、香港人で、言葉が全く通じないので、本当にひとくくりに「中国人」というのは、本来難しいのかもしれません。

最後に、余談ですが、6年前に知り合いの中国人の方に春節土産で、中国本土のお菓子を頂きましたが、彼が本国へ帰省中に丁度日本では巷を賑わせた「毒入り餃子事件」の真っただ中!

そんな事など露知らず(本国では全くニュースになっていなかった)、にこやかな笑顔でお菓子をくれたLさん。ついつい裏の製造面を見るとまさに渦中の河北省産!国境を超えた産地直送に一瞬眩暈を感じましたが、そこは日中友好!美味しくなかったけど頂きました。

いつもにこやかに、それでいて虎視眈々と商売にギラついていたLさん。私はまだ元気に生きてますよ!ありがとう!

埼玉永代供養墓