墓守不在時代

こんにちは、熊谷墓園石材部の石原です。
先日フジテレビで「お盆前特集、お墓・葬式100のギモン」という番組がありました。
そこで引っ越し後、霊園に連絡先の変更の連絡を怠ったため、お墓を撤去されてしまった方のお話がありました。その方は三年以上連絡が取れず、その後連絡を乞う旨の立札を建てて一年経過したため取り壊されて無縁仏として処理されました。
当社の過去、分譲していたお墓などではそういった連絡は取っていないものの、最近現場を見に行くと・・・

ありました。数年お参りに来ていないであろうお墓が。

すでに草は木と化し、年に数回行う当社のメンテナンスでは追いつかない状態で、中には土地を購入したもののお墓を建てず、すでに連絡先も変わってわからない方もいらっしゃいます。親兄弟が遠くに住んでいたり、仲が不仲だったり、絶えていたり・・・お参りにいらっしゃらない理由は様々だと思いますが、ほったらかしは実質無縁墓と同じです。もし連絡先が変わるようなことがあれば、忘れず墓地の管理者へ連絡しましょう。
大阪では少子化、過疎化の影響か、市営墓地にて平成13年度の管理料の滞納額が5年前より4割増しの約900万円。1993年からの無縁墓の撤去数は4095区画に上るそうです。
核家族化が進み、20年くらい前に核家族として先祖と離れて暮らし始めた人々の次の世代が社会に進出し始めている昨今、ますますご先祖様とのつながりという意識が薄れ、「墓は継ぐもの」という考えが通用しなくなってきているのでしょうか?
「仏ほっとけ」という言葉が浮かんできましたが核家族が進み、家族どころか隣人同士のつながりも薄くなった今、やはり昔と違い多少管理料がかかっても管理の行き届いた霊園、お寺の方が後々安心ですし、仏様も成仏できるのではと思いました。

新しいお墓のかたち