蓮華について②

こんにちは、熊谷深谷霊園 石材部の林です。
今回は引き続き蓮華について書かせていただきます。

インド原産の蓮は古くから世界中に分布していました。
古代エジプト、ギリシャ神話、そして中国では仏教以前から俗塵に染まない「君子の花」とされ、日本の「古事記」や「万葉集」にも出てきますし、日本で最初に花が造形されたのは6世紀の終わりでした。それは飛鳥寺の蓮華紋の瓦だったそうです。
古代インドでは「ハスの女神」像が発掘されています。蓮は女性の母胎(胎蔵)と考えられ、多産・生命の創造を表しました。のちに豊穣・幸運・繁栄・長寿・健康の意味が加わります。インド最古の文献「ヴェーダ」に、ハスの女神は蓮の花の上に立ち、蓮華の飾りをして誕生したとあります。紀元前5世紀に仏教がこうした風土の中に生まれると、蓮華はお釈迦様の誕生を告げて花を開いた、という伝説ができます。

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