卒塔婆について⑥

こんにちは、熊谷深谷霊園石材部の林です。
今回も引き続き卒塔婆について書かせていただきます。

・ストゥーパの構成
古代インドの「ストゥーパ」は、「基壇」上に鉢を伏せたような覆鉢型の「塔身」があります。その上の四角い部分が「平頭」で、ここに「仏舎利」を奉安します。
熱いインドでは王や聖人にかならず絹の傘を差し掛けますが、お釈迦様のご遺骨も三重の傘で覆われています。これが「傘蓋」で、その傘の柄を「傘竿」といいます。
塔の表面は円型で、塔の外周には円状の「欄楯」という欄干のような石の柵が巡らされています。「欄楯」には東西南北に四つの門があり、その内側は「右繞」用の道があります。また南門を入ると基壇の上へ昇る階段があって、基壇の上にも「右繞」用の道があります。
インドでは、ヒンドゥー教も仏教も、古くから尊像・聖域を礼拝するときは右繞と決まっていました。

続く

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