卒塔婆について⑪

こんにちは、熊谷深谷霊園石材部の林です。
今回も引き続き卒塔婆について書かせていただきます。

・ストゥーパと日本のお墓
人が亡くなると「仏様になった」、「大往生だった」などと言いますが、人が亡くなった後に「成仏」し「極楽往生した」という意味が含まれています。
仏教学で厳密に定義すると色々な解釈がありますが、鎌倉時代に急速に庶民の間に広まった民間仏教では、人々の究極の「救済」が「成仏」と「往生」に集約されていました。人々はそのことを信仰し、仏教を最後の拠り所としたのではないでしょうか。
そしてお葬式の時にお寺さんによって、亡き人は「成仏」と「往生」をさせていただきます。
そうすると庶民感覚では、亡くなった肉親が仏様になったのですから、お墓には仏様のお骨が埋葬されます。その上にお墓にご本尊の「種子」がありますから、何の心配もなく安らかに永眠できます。
私達庶民のお墓とお釈迦様のストゥーパは同じということになります。

続く

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