仏のことば その37

こんにちは、熊谷墓園 石材部の佐藤です。
春になり、桜が咲き、お花見のシーズンになりましたが、如何お過ごしでしょうか?
「華々しい」「華やか」は派手やか、きらびやか、みごとなさまを指す言葉ですが、
この『華』は梵語のブスパを漢訳したものです。もともとは、仏や菩薩に献ずる自然界に咲く花の事をいいます。
仏教において、なぜこの『華』(花)は欠かせない物になっているのでしょうか?
その一つにお釈迦様の成道(悟りを開く事)シーンをあげる事ができます。
その時は大地は震動し、天竜神が雲となって集まり、空中では楽の音が鳴り、微風が涼を呼び、雨雲がないにも関わらず、香雨が注がれ、季節はずれの果実が実り、天の花が空から散って、お釈迦様に供えたとあります。
天地がや天然自然がお釈迦様を祝福したのです。華やかな色彩と香りをもたらす花々は、その時最も豪華な供物であったのでしょう。
やがて花は、手軽に供えられる自然の供物として定着していきます。また古代インドには、一般人が貴人を迎える時は花を捧げる風習があり、
それが仏教と一体になったという説もあります。

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