あなたの宗教は何ですか?
こんにちは、熊谷墓園石材部の齋藤です。今回は、ちょっと石から遠のいて、お仏壇のお話をします。
まず、あなたがもし、用事があって海外へ行った際、外国人の方から、
「あなたの宗教は何ですか?」
と、尋ねられた際、なんと答えますか?
多くの日本人の方は、「真言宗です。」というように、はっきりと自分の宗派を答えられる人は少なく、「仏教です。」と答えるのがせいいっぱいで、自分が信仰していると、ハッキリ自覚している人は稀だと思います。
このように”宗教”に対して自覚が無く、民間習俗の中で生きてきた日本人は、「仏壇は先祖をまつる場所」と、考えている方が非常に多いです。
しかし、仏壇というものは、あくまで信仰の対象として、ご本尊様を安置するための場所です。もちろん一緒にお位牌がまつってあっても、それはあくまでも、基本的には付属的なものです。
ただ、日本人の場合は、仏壇を信仰のスペースとしてみるよりも、ご先祖様をまつる場所という意識の方が、優先的に働くのだと思います。
まして、まだ特定の宗派を信仰してない人にとっては、仏壇とは、自分を生み育ててくれた両親をはじめとする、先祖代々の精霊を供養するための場所、という認識が強かったのかもしれません。
ゆえに、現状、現代の仏壇とは、今、自分が存在するルーツをまつる場所とも言えます。ですから、仏壇は家の中でも最も大切なところであり、それに向かって家族が手を合わせることが、望ましい事だと思います。
そして、手を合わせている姿は、必ず子供が見ています。子供はそうした親の姿を見て育ちます。いずれ今度は、自分自身が最期を迎える時、自分が親に対し、ご先祖様に対ししてきた事を、子はそのまま返してくれます。いい意味でも、悪い意味でも。返ってくると思います。