お釈迦様⑦ 出家後どんな修行を何年したのか?
城を出たお釈迦様は、マガダ国という国の首都であるラージャガハに向かいます。そこで、アーラーラ・カーラーマとウッダカラーマプッタという2人の修行者の弟子になります。そこでヨーガの修行を実践します。
2人のもとで、短期間で二人と同じ境地に達しますが、それでも人生の問題解決にはなりませんでした。
なんとか悟りを得たいと願ったお釈迦様は、その2人のもとを離れて、当時重要な修行法だとされた苦行の道に入ります。苦行は肉体の欲望をそぎ落とし、肉体に苦痛を与え、それによって精神的自由の境地を目指すものです。
お釈迦様も、苔やわずかな水しか飲まない節食や断食、呼吸を止めるなどさまざまな苦行を行い、何度も死に直面したといいます。
その苦行を6年間も続けたお釈迦様は骨と皮だけの体になってしまったそうです。その際のお釈迦様の姿を像にした苦行釈迦像という仏像が現在でもあり、その苦行の厳しさを私たちに伝えています。
しかし、この6年の苦行も悟りを開く修行にはなりませんでした。
その為苦行の修行も6年で中止しました。その後、菩提樹の下で瞑想の修行によって悟りを得るのです。
この瞑想の修行の詳細については、それは次回に書かせていただきます。
このように悟りを得るまでに、ヨーガ・苦行・瞑想という3種類の修行を、お釈迦様は6年間行われたと伝えられています。