仏のことば その11

こんにちは、熊谷墓園 石材部の佐藤です。
皆さんご存知の『楊枝(ようじ)』ですが、楊柳を材料にして作られたため「楊枝」の名がつきました。この楊子の起源は仏教です。
僧団では、古くから食事の後に口や手を清潔にする事をモットーとされ、僧侶の持ち物として携帯が許された道具にもされていました。
仏教の戒律を説いている「五分律」には、楊子の功徳として
「一、食を満たす。二、冷熱を除く。三、味を分別できる。四、口の臭気を除く。五、眼目明静となる。」
の五つをあげていますが、これは現代にも通じそうです。
その他、楊子の作り方、使用法、捨て方まで、詳しく説明されているが、当時の楊枝は長さ約10センチで小指くらいで短い棒でも噛んでいるようなものでした。
一方の端は削ってとがらせ、もう一方は噛み砕いて歯を磨くのに用いられていました。
つまり、楊枝と歯磨きを兼ねていたと考えていたようです。
日本に伝わってからは、楊枝も小さくなり「爪楊枝」、あるいは歯磨き用の「房楊枝」として
一般に普及していきました。

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