火葬の歴史
現在の日本では亡くなると火葬され、その後墓地に埋葬されます。しかし火葬がこのように当たり前になったのは戦後のことです。
江戸時代中期以降から戦前までは土葬が主流でした。
では火葬は戦後出来たものなのでしょうか?
答えはノーです。
火葬が主流になったのは戦後ですが、火葬の歴史自体はかなり古いのです。
記録によれば、日本で最初に火葬されたのは文武天皇四年(700年)に火葬された僧侶の道昭という人です。
ですから今から1300年も前から火葬は行われていたのです。
次に天皇である持統天皇が火葬され奈良時代以後、一時火葬が流行するようになりました。
しかし、火葬するには燃料を確保しなければならないなど、手間と財力が必要であったため、当時は有力な人しか行うことができず一般庶民には広がりませんでした。
火葬は最近できたものだとお思いのが多いようですが、実は1300年の歴史があるのです。