お墓参りの「お花」について

こんにちは、熊谷墓園石材部の石原です。皆さんはお墓参りの時にお供えする花をどのように選ばれていますか?
大半の方は花屋さんで「仏花」や「墓花」などで見繕っていただく場合が多いと思います。
一年中揃う菊の花や百合などの茎のまっすぐ、しっかりした花が好まれているようですが、中には故人の好きだった花や母の日にはカーネーション、夏には向日葵をお供えしたいという方もいると思います。私の祖母も母も花が好きで薔薇や菊の他にサフィニア、ベゴニア、マリーゴールドなどをガーデニングでよく育てていました。おかげで男のくせに妙に花に詳しくなりましたが…
話が逸れましたね。(笑)
よく敬遠される花として棘のあるアザミや薔薇、毒のある彼岸花、他にも香りが強い花などがありますが、そもそも実のところお供えの花に決まりは無いようです。習慣に基づく考えがほとんどのようで宗教上の禁忌はなく、薔薇なども棘をちゃんと切れば問題無いとのことです。(ただしお寺などで決められている場合を除く)
そもそもお墓に花をお供えすることは仏教でいう「忍辱」(にんじょく)に通じ、厳しい自然の中で耐えて花開く姿に対し人間が仏に対し修行(忍辱)の誓いとして花を生けることが元になったとも言われています。そんな何気なくお花を供える行為そのものの意味を考えてみるのも面白いかもしれませんね。
これから寒くなりますが、こちらの熊谷墓園もこれからの季節、椿や山茶花が咲いて参ります。年末年始もお墓参りする方もいらっしゃると思いますので、この機会に故人のお気に入りの花や思い出の花などお供えしてみてはいかがでしょうか?

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