お経はいつ頃からあるの?
先日、お墓参りにお越しいただいた方に、ご質問いただきました答えを書かせていただきます。
お経の起源はお釈迦様がお亡くなりになった後、弟子が教えを確認しあったのがはじまりと言われています。
お釈迦様が生きている時は何事もお釈迦様に聞けばよかったのですが、亡くなられた後は聞くことが出来ません。そんな中、重要視されたのがお釈迦様が残された言葉でした。
弟子たちはこの残された教えを守り続けようと集会を開きました。この集会を結集(けつじゅう)といい、500人もの弟子が集まったと言われています。
この中で多聞第一と呼ばれたアーナンダがお釈迦様の教えを暗唱し、他の弟子たちが間違いないかどうかを決定します。間違いないと承認された教えは「経」と呼ばれました。
これがお経のはじまりです。ですからお経は2500年も前からあるのです。
しかしこの時点では紙には書かれず、暗記され口頭伝えられました。
この数百年後、お経は文字で記録されるようになります。初めて文字で記録されたお経典は「阿含経」というお経です。