仏のことば その20

こんにちは、熊谷墓園 石材部の佐藤です。
随分前の事ですが、スマートフォンを落したら、裏面の部分にひびが入ってしまいました。部品の交換で直す事が出来ますが、その間は代替品を使わないといけないし、修理に出す私のスマートフォンのデータは初期化されてしまうかもしれないと言われました。
データのバックアップがどうのこうが面倒臭いのでそのまま使っています。
数日でも使えないと不便です。生活に必要な道具です。
さて、『道具』という言葉には似たような言葉が多くあります。
用具、器具、あるいは用品・・・これらはすべて『道具』から派生して生まれた言葉と言われています。この『道具』は、純粋な仏教用語です。元来は、修行僧が仏教修行のために持ち歩く用具を指して用いられた言葉だそうです。
古代のインドで修行僧が一人当たり持ち歩く事を許されたのは、
 ・三衣(さんね)
 ・六物(ろくもつ)
 ・十八物(じゅうはちもつ)
 ・百一物(ひゃくいちもつ)
と呼ばれるものだけに限られていました。しかし個人で私有が許されたのは「三衣一鉢」。つまり、日常生活品、僧堂内用、托鉢用の三種類の袈裟と、一つの鉢だけでした。
では六物とは何でしょうか?三衣一鉢に、坐具と、水中の虫などを飲み込まない様に水を濾す漉水嚢(ろくすいのう)が加わります。
さらに十八物となると、以上の三衣、鉢、坐具、漉水嚢に、楊枝、手洗いのために大豆で作った洗剤、水瓶、錫杖、香炉、手巾、剃髪や爪切りのための小刀、火打ち石、鼻毛抜き、縄床(じょうしょう)<携帯用椅子>経典、律の要領を書いた戒本、仏像、菩薩像が加わります。こうして見ると結構な大荷物です。
それでは百一物とはどのくらいの荷物になるのでしょうか?
これは、今まであげた物やそれ以外の生活用具を各人一個ずつ蓄える事が許されると言う意味で、百はたくさんの物と言う程度の意味しかありません。
それ以上の余分な物は「長物」(じょうもつ)と言います。
邪魔で役に立たない物のたとえとして「無用の長物」と言う言葉がありますが、語源はここからきています。

新しいお墓のかたち

仏のことば その20

こんにちは、熊谷墓園 石材部の佐藤です。
随分前の事ですが、スマートフォンを落したら、裏面の部分にひびが入ってしまいました。部品の交換で直す事が出来ますが、その間は代替品を使わないといけないし、修理に出す私のスマートフォンのデータは初期化されてしまうかもしれないと言われました。
データのバックアップがどうのこうが面倒臭いのでそのまま使っています。
数日でも使えないと不便です。生活に必要な道具です。
さて、『道具』という言葉には似たような言葉が多くあります。
用具、器具、あるいは用品・・・これらはすべて『道具』から派生して生まれた言葉と言われています。この『道具』は、純粋な仏教用語です。元来は、修行僧が仏教修行のために持ち歩く用具を指して用いられた言葉だそうです。
古代のインドで修行僧が一人当たり持ち歩く事を許されたのは、
 ・三衣(さんね)
 ・六物(ろくもつ)
 ・十八物(じゅうはちもつ)
 ・百一物(ひゃくいちもつ)
と呼ばれるものだけに限られていました。しかし個人で私有が許されたのは「三衣一鉢」。つまり、日常生活品、僧堂内用、托鉢用の三種類の袈裟と、一つの鉢だけでした。
では六物とは何でしょうか?三衣一鉢に、坐具と、水中の虫などを飲み込まない様に水を濾す漉水嚢(ろくすいのう)が加わります。
さらに十八物となると、以上の三衣、鉢、坐具、漉水嚢に、楊枝、手洗いのために大豆で作った洗剤、水瓶、錫杖、香炉、手巾、剃髪や爪切りのための小刀、火打ち石、鼻毛抜き、縄床(じょうしょう)<携帯用椅子>経典、律の要領を書いた戒本、仏像、菩薩像が加わります。こうして見ると結構な大荷物です。
それでは百一物とはどのくらいの荷物になるのでしょうか?
これは、今まであげた物やそれ以外の生活用具を各人一個ずつ蓄える事が許されると言う意味で、百はたくさんの物と言う程度の意味しかありません。
それ以上の余分な物は「長物」(じょうもつ)と言います。
邪魔で役に立たない物のたとえとして「無用の長物」と言う言葉がありますが、語源はここからきています。

新しいお墓のかたち