山盛り線香と、熱い香炉
こんにちは、熊谷墓園石材部の齋藤です。今回は、お墓で上司や工事部から教えてもらった豆知識を紹介します。
<例>
四十九日の時や年忌法要など、人が集まる時はお線香をあげる本数も参列している人数に比例して多くなるものです。
そんな時、線香皿が山盛りになってしまったという事はありませんか?山盛りになりますと火力はなかな油断できない程にあがります。そして、お墓参りというと、お線香だけでなくお水もあげますから、水鉢だけでなく、香炉の上にも水がかかる事もあります。
その時!山盛り線香皿の火力で、目玉焼きも焼ける程熱せられた香炉は、お水によって今度は急激に冷やされてしまう訳です。結果、温度差によって香炉に、ピシーッと、ヒビがはってしまった!という事もあります。
古いお墓の黒い香炉を見ますと、たまに縦、真一文字にヒビが入っている香炉がありますが、その原因は山盛り線香皿と、お水の温度差による原因によるものが大きいと思います。
<対策>
1秒で済む解決策があります。それは、線香皿を香炉から出す事です。香炉から出せば線香皿がいくら山盛りになって火力がUPしても、熱せられる香炉が真上になければ、熱くなりません。
それに、お線香を線香皿に乗せる時、お線香の量が多いと、香炉の穴が狭くて手が入りずらい時があります。まして山盛りですと熱くて、熱ちちっとなっている人も見かけた事があります。
しかし、思い切って香炉から線香皿を出してしまえば、どんなに熱くて山盛りでも、香炉の狭い穴の中ではないので、空間が広く、熱い思いをすることもありません。
つまり、香炉もヒビ割れず、線香も入れやすく、手を熱くすることもない、一石三鳥のアイディアです!
もちろん最後は、線香が燃えた後、線香皿を香炉へ戻してあげるのですが、この時、線香皿は並々ならぬ火力で熱くなっていますが、あくまで熱いのは一方向だけです。つまり、お線香の火が点いている方向だけが熱いのです。そのため、火が点いていない方向を持てば熱くありませんよ。
ただ、線香を置くとき、皆同じ向きに置いていないと、本来片方しか熱くないはずが、両方とも熱くなっちゃいますから、持つ時はよく確認してから慎重にした方がいいですよ。
私はそれで、以前熱い思いをしました。熱かった・・・。お線香は同じ向きで線香皿に入れてくれる事を願います。