写経について②
こんにちは、熊谷霊園石材部の林です。
今回も引き続き写経について書かせていただきます。
暗誦して伝える方法がとられてから数百年後に、口伝ではなくターラ(多羅樹 たらじゅ)の葉に文字でお経が記録されはじめました。これが「貝葉 ばいよう」で、「写経」つまりお経のコピーの始まりです。
日本にも中国からもらたされた古代インド語の貴重な「梵文(ぼんぶん)貝葉」が奈良の法隆寺に残されています。中国にたくさんの梵文貝葉が伝えられましたが、漢訳されると原典は捨てられてほとんど残っていません。そして中国で木版印刷が発達すると、「写経」は別な意味を持つようになりました。