写経について⑦
こんにちは、熊谷霊園石材部の林です。
今回も写経について書かせていただきます。
埋経がインドから中国へ伝わり、やがて日本の平安時代に始まる「経塚」として独自の信仰が生まれました。経塚とは、お経や仏像、鏡などを経筒や経壺に入れて霊山といわれる山のお堂や石塔の下などに埋めました。
納められるお経は「法華経」が最も多く、次いで「弥勒下生経」や「阿弥陀経」などがあります。
現在、全国に560余りの経塚があります。
平安時代に経塚を日本に伝えた天台宗三世・円仁の遺言によってつくられた比叡山横川の如法堂(経塚)や、関白・藤原道長が吉野山の金峰山寺に埋めた金銅製の「経筒」はその代表的なものです。