自然に帰るのもお金がかかる?

こんにちは、熊谷墓園石材部の石原です。最近テレビのCMでも自然葬の紹介がちらほら目立つようになりました。

通常、墓地を購入するとお墓の建立まで含めると200万~300万の費用がかかると言われています。(近年はその半分くらいの場合も増えてきましたが)
さらにその維持管理費を考えるとご先祖供養の意識が薄れてきた今の世代の方には自然葬の方が安くていいと考えるのかもしれません。
また、中には信念があるわけでなく、お金をかけたくないからと「俺が死んだら骨は撒いてくれればいいや」と言っている方もいますが、これはもちろん勝手に撒くと酷い場合は死体遺棄罪になります。大変です。
そこで様々な自然葬の価格を調べてみました。

◎樹木葬
墓石の代わりに故人の思い入れのある木や花を植え、それを墓標とするもの。遺骨はそのまま土に返しますのでエコの観点でも注目されています。
樹木葬の霊園もありますが山奥や田舎になることが多いので交通の便が悪いことがあります。墓石を用意する必要はありませんが、しっかりとした霊園ですと50万から80万程度かかるそうです。

◎散灰
遺灰を山や海に撒くことです。比較的海に散灰する方が多いようです。費用は10万円ほどが多いようですが立ち合いの有無、合同葬か個人葬か、船のチャーター代などを考えるとかなり費用もかわってきます。また、遺骨の原型を留めたままでは撒けませんので粉末にする費用もかかります。

◎手元供養
遺灰を入れたペンダントやネックレス、ミニ骨壺などを用いて手元に安置することです。散灰してしまうとどこに向かって供養のお祈りをしていいかわからないとのことから上記の散灰と併用する方が多いです。最近はお墓を建てる他にこちらをお買い求めに来る方も増えてきました。大体1万円から高い物でも10万以上します。価格はジュエリーとほぼ同じ感覚でしょうか?

◎宇宙葬
急にスケールが大きくなりましたがアメリカで行われているロケットで遺灰を打ち上げるサービスで約100万円ほどです。それよりお手頃なバルーン宇宙葬という成層圏で割れる風船を使用しての葬方もあるそうです。・・・空から降り注ぐのでしょうか?(汗)費用は20万円ほどでこちらは国内でも依頼できます。

このように自然に帰るにしても手続きや費用が馬鹿になりませんね・・・
海外では勝手に散骨された土地を巡って裁判になったこともあるそうです。故人の意向もできる限り汲み取りたいところですが、やはり結局最後は代々残るお墓に戻るのかもしれませんね。

新しいお墓のかたち