お地蔵様について①

こんにちは、熊谷墓園 石材部の林です。

今回は、私達にとって馴染み深いお地蔵様について書かせていただきます。

お地蔵様はインド生まれの菩薩(ぼさつ)です。正式な名前はクシティ・ガルバで、クシティは「大地」、ガルバは「母胎」という意味であり、漢字に意訳して「地蔵」と言われています。もとはインドの農業女神で地神でした。その後バラモン教の神となり、のちに仏教の菩薩になります。そして大地のように善根を育てる偉大な力があり、人々に様々な現世の利益をもたらし、特に地獄で苦しむ人々の救済という大きな使命(本願)を担っています。

お経によると、お釈迦様が亡くなられてから56億7千万年後に弥勒如来が世に現れるまでの仏様のいない間、お釈迦様から六道に苦しむ人々の救済を委ねられたのが地蔵菩薩であると説かれています。

しかし、お地蔵様は菩薩の姿ではなく、僧形(そうぎょう)といって修行僧のように頭を丸め、僧衣を身に着け、右手に錫杖、左手に宝珠を持っています。これはいつどんな時でも、たとえ地獄でも自ら進んで入っていき、人々の苦しみを救うという意志の表れです。

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