お墓の起源

こんにちは、熊谷墓園石材部の齋藤です。

今、当たり前のようにある「お墓」。今回はその起源といわれるお話をします。

むかしむかし日本にいました神様の夫婦、イザナギとイザナミの神話です。この夫婦は兄妹でもあるんですが、夫婦は多数の子供の神様を設けます。この子供たちが日本という国の国土を形作ったわけです。国産み・神産みとも言われます。

この時、火の神様カグツチを出産した際、イザナミは火傷を負い亡くなってしまいます。ですが、イザナギはどうしても亡き妻であり、亡き妹でもあるイザナミに会いたくて、会いたくて、黄泉の国まで会いに行きます。

しかし、そこで会ったのはかつて自分が愛した妻の姿ではなく、腐敗し、変わり果てた姿だったのです。イザナギは、イザナミのあまりの変わりようにビックリしてしまい、逃げ出してしまいます。

そして、二度と黄泉の国の入り口が開かないように、石で塞ぎ、イザナミに最後の別れをしたのです。

この、黄泉の国を塞いだ石こそ、「千引岩(ちびきいわ)」と呼ばれ、お墓の起源となったのです。

J-POPに、「会いたかった、会いたかった」という歌詞がありますが、イザナギの場合は、歌詞通り「YES!」とはいかなかったようですね。こうしてみると、これは古事記の神様のお話ですが、内容は、実に人間味あふれるお話なのかもしれません。

新しいお墓のかたち