お釈迦様①お釈迦様の名前の意味
お釈迦様は釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)、釈迦牟尼世尊(しゃかむにせそん)、釈迦如来(しゃかにょらい)などと様々な呼び方がありますが、今日はその意味を書かせていただきます。
お釈迦様はシャーキャ族の出身です。釈迦とはシャキャーという言葉の音写です。ですから、釈迦とはシャキャー族の出身であることを表しています。
牟尼(むに)は賢者・聖者を意味するムニの音写です。世尊は尊い先生、という意味のバガヴァトの漢訳。如来はタターガタという言葉を漢訳したもので、タターは真理という意味でガタは到達するという意味です。ですから、如来は真理を完成した人という意味があります。
日本の仏教ではインドの言葉をそのまま音写して使う場合と、漢訳した言葉を使う場合とがありますので、少し混乱することもあるかもしれませんが、仏教で使われている言葉には必ず意味があるのです。
普段、私たちが呼んでいるお名前には古代インドのシャキャー族に生まれた、私たちと同じ人間、ゴータマシッダールタへの親しみと尊敬の念がこもった呼び方なのです。