なぜお墓は石でつくるのか③

こんにちは、熊谷霊園 石材部の林です。

今回も前回からの内容を書かせていただきます。

イザナギはイザナミの亡骸の枕辺で「美しい妻が火の神と引き換えとは!」と泣き、涙から生まれたのが泣沢女(なきさわめ)の神で、葬式の「泣き女」の始まりです。イザナミは亡くなると、出雲の伯木(ははき)との境にある比婆(ひば)の山に葬られました。

イザナギは妻に会いたくてあの世の「黄泉国(よもつくに)」へ行くと、イザナミが出てきました。イザナギは「愛しい妻よ、私たちの国づくりはまだ完成していない。どうか帰ってきてくれ」と頼みます。しかしイザナミは「なぜもっと早く来てくれなかったの。もう手遅れです。私はあの世の食べ物を食べてしまったのでもう戻れません。でもわざわざ来てくれたのですから、黄泉の国の神様に相談してみます。でも、決して私の姿を見ないで!」と言って宮殿の中へ入りました。

長く待たされたイザナギは、櫛を一本折って灯をともすと、そこにはウジ虫がわき、身体には八つの雷(いかづち)が宿るイザナミの亡骸があったので、驚いてイザナギは逃げ出してしまいました。

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