仏のことば その14

こんにちは、熊谷墓園 石材部の佐藤です。
和食の醍醐味、野球の醍醐味、としばしば使う『醍醐味』。
この『醍醐味』は仏典に登場する「五味」が起源とされています。
乳、酪、生酥(しょうそ)、熟酥(じゅくそ)、醍醐。
これらは牛乳を精製していく過程でしだいに生まれる味であり、その最上のものが醍醐です。
これは仏教の修行によって到達する段階になぞられ、醍醐は仏の最上の教え「仏の悟りの境地」にあたります。
世界遺産に認定されている京都の醍醐寺の醍醐の名前もこの醍醐味からきています。
弘法大師 空海の孫弟子にあたる理源大師 聖宝が山中で白髪の老人(横尾明神)に合い、
その老人が湧水をおいしそうに飲み、「ああ、醍醐味なり」と嘆声を発するのを聞いたのが起源とされています。
ちなみに、醍醐味はサンスクリット語で、サルピス・マンダといいます。
清涼飲料水でおなじみのカルピスの名前は醍醐味からとられたと言われています。
これからだんだんと暑くなってきますので、カルピスを飲みながら醍醐味を味わってみては如何でしょうか?

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