『なぜお墓に水をかけるのか』
皆様、こんにちは。熊谷霊園墓石事業部の沼田です。
お墓にかける水は、単なる水ではなく、仏教では、「閼伽水」と呼んでいます。
古来、インドではお客様を歓迎するときに水をさしあげる風習があります。またインドの国王の即位の儀式では水を頭に注ぎます。
このようにインドでは水は大変に貴重な役割を果たしています。
仏教では、水に「煩悩のあかを洗う」というような意義づけもされて、お墓参りのときにも、石塔の上から水をかけて、洗い清めるようになったようです。
故人が渇きによって苦しまないようにという配慮からも、お墓に水を供えたり、石塔に水をかけたりする風習が残っているようです。
また、お墓の石塔は洗ってはいけないという地方もありますが、雨風でよごれたり、鳥のフンがついていたりするときは、心をこめてきれいな水で洗い流してあげたいものです。御先祖や故人に感謝の気持ちをこめて、すがすがしい気持ちでお墓参りする事は、仏様への何よりのご供養となります。
以上、宜しくお願い致します。