お墓の開眼法要
日本では新しいお墓を建てたら、墓石に魂を入れる開眼法要を必ず行います。
開眼とは、仏像や位牌、仏壇、お墓などに魂を入れることをいい、「入魂式」「御霊入れ」などとも呼ばれています。
お墓の場合はさらに、清めて正式なお墓とします。この開眼法要を行うことによって、単なる石であった墓石が初めて礼拝の対象であるお墓になります。
ですから、開眼法要を行う前のお墓はお墓の形をした、ただの石ということになるのです。
お墓の工事が終わると一見完成したように思いがちですが、開眼法要を行って初めてお墓は完成するのです。
お墓はご先祖様の魂が宿る場所であり、ご遺骨を安置する大切な場所です。ご先祖様に安心していただく為にも、開眼法要は必ず行う必要があります。
開眼法要を行う時期に決まりはありません。一般的に新しい仏のために建てることが多いので、開眼法要は四十九日、百か日、一周忌などの法要のときに、納骨式とあわせて行うのが一般的です。
生前にお墓を建てた寿陵の場合は、お墓完成時に開眼を行うことが多くなっています。