墓と塔について③

こんにちは、熊谷霊園 石材部の林です。

今回も引き続き墓と塔について書かせていただきます。

今から二千四百年ほど前にお釈迦様は亡くなられました。当時インドでは仏教だけでなく、他の宗教でもお墓のことをストゥーパと呼びました。

しかし仏教を信じる人々にとって、ストゥーパはお釈迦様の遺骨・仏舎利をおさめたお墓であり、供養と礼拝をする大切な場所だったのです。

その意味は、私たちが今も受け継いでいます。日本へ仏教が伝わったころ、お寺の三重塔や五重塔にはかならず仏舎利がおさめられていました。585年に蘇我馬子が飛鳥の大野丘の北に塔を建て、舎利を柱頭におさめたとあります。三重塔や五重塔はお釈迦様のお墓の卒塔婆だったからです。

新しいお墓のかたち

前の記事

仏のことば その46