想定の斜め上の出来事

こんにちは、熊谷墓園石材部の齋藤です。先日お墓の出張戒名彫りと、四十九日法要の納骨の依頼を受け、現場確認へ行きました。

納骨の場合、最近建立されたお墓であれば、99%専門の道具があれば1人でも納骨に対応できるのですが、建立日が既に20年、30年過ぎているようなお墓ですと、稀に例え専門の道具を使ったとしても、1人ではとても納骨に対応できないお墓が、本当に稀にあります。また、1人でも対応は何とか出来ますが、通常よりも下準備に時間のかかりそうなお墓もあります。そういった場合に備え、やはり前もって現場を確認するのは必定ですしね。(想定内)

出張戒名彫りに関しても、ご先祖様が既に何名も彫られている場合、子孫に分かりやすいように、「○○ノ妻」や「○○ノ長男」などというように、続柄を彫っている場合があります。つまり、現状続柄を彫っているか?彫っていないのか?確認する場合があります。(想定内)

また、妻が先に亡くなった場合、夫の分を一行空けて彫る場合があります。右に夫、左に妻と並ぶようにです。そうして場合夫が亡くなった際、その空けた所に彫る訳です。つまり、彫る順番もただ隣に彫るだけではないので確認が大切です。(想定内)

そう言った訳で現場確認へ行った訳です。

ところが!

現場で墓誌を見ましたら、続柄がどうだとか、彫る順番がどうだとか以前に、墓誌に本来これから彫るはずの戒名がすでに彫ってありました?!初めての経験でしたので多少混乱しましたが、施主がどうやら既に彫ってある事を忘れてしまい、頼んでしまったようでした。何だかキツネにつままれたような心持ちになりました。

今回は極端な例でしたが、現実は小説より奇なり!想定の斜め上を行く現実。予想外の出来事が起きるからこそ、下準備が必要ですし、よりリアリティがあるのかもしれませんね。

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