天皇、皇后両陛下の火葬

こんにちは、熊谷墓園石材部の齋藤です。先日自宅でニュースを見ていましたら、天皇、皇后両陛下の意向で、江戸時代前期から続いてきた土葬を、今後火葬に変更するという話がありました。

「天皇の火葬」は歴史的には、1617年の後陽成天皇の葬儀を最後に、いまだ前例がありません。また、同じく発表のあった「今後の陵と葬儀のあり方」の一つに、天皇、皇后陵を隣り合う形にし、敷地面積を昭和天皇、香淳皇后陵の8割程度に縮小するとの話もありました。

これには、全て天皇、皇后両陛下の国民に対するお気持ちがあり、天皇陛下は従来の皇室のしきたりを出来るだけ踏襲しながらも、時代の変化を受け入れ、「陵と葬儀のあり方」について、国民生活への影響軽減を希望されたからです。

ただ、唯一天皇陛下の希望が叶わなかった事があるとすれば、皇后さまと同じお墓に入りたいという、「合葬」の希望でした。

「あまりに畏れ多く感じる」として、深く感謝しながらも遠慮しなければとの、皇后さまのお気持ちが、TVの向こう側から感じたような気がしました。何より合葬ではないにしても、不離一体のごとく、寄り添うように隣り合わせに並びあう天皇、皇后両陛下の陵は、お二人の仲睦まじいお姿を優に想像できます。

休日にたまたま耳に入ったニュースでしたが、日本国民として、とても心温まる心持ちになりました。

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