卒塔婆について⑩

こんにちは、熊谷深谷霊園石材部の林です。
今回も引き続き卒塔婆について書かせていただきます。

石のお墓の「石塔」のうち、宝塔、多宝塔、宝篋印塔の傘の上部はこの様式がそのまま採用されていますし、五輪塔や傘塔婆では、傘の上は相輪を省略して宝珠だけです。しかしこれもストゥーパの変形です。
また、どの仏塔もみな如来(仏様)をあらわします。「仏舎利」を納めた塔は「釈迦牟尼仏」、多宝塔は「釈迦牟尼仏と多宝如来」、真言宗「大日如来」、五輪塔は「大日如来」、宝篋印塔は「一切如来の全身舎利」を意味します。それは、現在の私達のお墓・石塔も同じです。
お位牌型の三段のお墓も、かつては、かならず梵字一字で仏様や菩薩をあらわす「種字」を最上部の竿石に刻みました。これは三段墓が種子の仏様そのものをあらわします。

続く

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