お墓や仏壇のお供え物の処分の仕方

仏事Q&A

 

Q お墓や仏壇に供えたお供え物はどう処分したらよいのですか?

 

A この質問はお墓・永代供養墓にお参りの方に非常によくご質問いただきます。結論から言いますと、お供え物はありがたく頂いてください。

 

では何故か?それは供養の対象の方やご先祖様が、どのようにお供え物を召し上がられているかをご理解いただければご納得いただけると思います。

ご先祖様がお供え物を召し上がられているのは、お参りの最中です。お供えものを供えた後、皆さまがお線香やお水をあげ、手を合わせてご冥福をお祈りしてお参りをしているその時に、ご先祖様はお供え物を召し上がってくださっています。

ですから、お参りが終わった後のお供え物は、もうすでに召し上がられた後の物になります。だから下げてもよいことになるのです。

目に見えてお供えものがなくならないので、まだ食べていないだろうと思い、お墓や仏壇に置いていかれる方がいらっしゃいますが、それはあまり良いことではありません。

 

それには二つの理由があります。

まず一つ目の理由は、せっかく頂いたご先祖様からのご利益を無駄にしてしまうからです。

先ほどお話ししたように、ご先祖様はお墓や仏壇にお参りの最中、お供え物を召し上がって下さいますが、召し上がられた後、お供え物を供えてもらった恩返しに、そのお供え物にご利益(私たちを守ってくれる良いちから)を返して下さいます。

ですから、お墓参りが終わった後のお供え物は、ご先祖さまから頂いた私たちを守ってくれるご利益の入った縁起物になるのです。だからこそ、最初にお話ししたようにお供え物はご自身やご家族で召し上がっていただくのが一番良いわけです。

 

二つ目は、腐ったものや悪くなったものを、お墓や仏壇に放置することは失礼に当たるからです。

ご自身に置き換えて考えてみてください。食卓に腐ったものが放置されていて、気持ち良い人はいらっしゃらないと思います。これはご先祖様も同じです。

 

ですから、お供え物は新鮮なものをお供えし、お参りが終わったら新鮮なうちに下げて、ご自身やご家族で「ご先祖様いただきます」と言って召し上がられる。これが一番良い処分方法と言えます。

 

 

埼玉永代供養墓